今後の課題
以上のように推進の考え方を整理しましたが、依然課題がいくつか残っており、その中から主な3点を以下に挙げて整理します。
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○ 高齢者社会に向けた施設や住宅の展開手法
私たちの視点でも幾度となく出ていますが、これからの高齢者社会において、コミュニティに根ざした高齢者施設や住宅の展開が求められます。特に密集市街地においては、高齢者が多く存在し、街に住み続けつつも安心した老後を過ごせるような仕組みづくりは、既存市街地の再編には欠かせない視点とも言えます。
現在私たちは、この取り組みについてこれら問題に精通している方々の意見を取り入れつつ、解決策の模索を続けております。
○ 資金の問題
資金の問題については、例えば初動期においての検討段階での資金をどのように捻出するのか、より建て替えをスムースに行うために事業協力者を募る方法や補助金などの導入方法など、民間事業者のビジネスモデルとからめた手法を検討する必要があると考えます。
○ 既存事業制度の活用
既存事業制度の活用については、現在の事業制度においては共同化が基本となっています。戸建住宅建替えといった個別の問題に対して、公的な資金が使われるという点で課題があるというのも理解できますが、既存市街地の再編、地区の潜在ポテンシャルの向上などをふまえた大きな視点で考え、柔軟に適用できる環境を求めます。
この点については今後、行政への働きかけを進めるとともに、解決策の模索をしていきたいと考えています。
私たちは良くも悪くも形成されてきた密集市街地及び既存市街地における社会基盤整備上の、わが国特有の持つべきであろう基礎的な思想と重視すべき概念について、スパイラルに試行錯誤を重ねて検討を進めてきました。そして思想及び基礎的な展開については十分検討が進めることが出来たと確信し、概略ではありますが、私たちの考え方をここに述べてみました。
しかし、すべてが整理されているわけではありません。大筋は描けましたが、実務的な展開については未だ緒についたばかりです。特にこれからの高齢者社会に向けた既存市街地における施設や住宅の展開については、今後検討を進め、この論説の中で述べられる機会があればと考えています。
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