④居住立地とPFIや特定業務代行制度の活用等
我が国における産業活動の上に今も構築されつつある、ある種の企業倫理観は現今、まちつくりへの民間活力の参入要件としてますます重要になっています。この判断に影響するだろう企業の価値観は、関係する業種業態によっても大きく変化し、現況の公的投資基盤の持つ背景からみても事業化にあたって最も留意が必要な事項であります。
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これらのPFI事業や特定業務代行制度に、参画する可能性のある業種業態の展開規模から定まってくる一般的な事業規模は、この民間活力を持って参入しようとする企業の相対的なニーズによって、ある程度定まってくるのもやむを得ないことであります。また一方では、従来の慣れ親しんだ環境条件を捨てて、新たなる共同化によって構築される住環境に変化する心理的負担に耐えるためにも、新しく意識を変えようとする自分の意志に自分を追いやる動着付け、トリガーとなるようなもの(意識改革の起動子)が、誰しも必要になることは容易に想像されるものと思います。
新しい制度や事業推進の仕組みが事例をもって語られる時を迎えるまでは、地権者は多くの説明をかいつまんで、事態の展開を想像して理解して貰う以外に、家族や関係者を説得する方法をもっていません。このような時期における説明者と非説明者の関係は、複雑課題ゆえの論理的な説明の難しさとともに、判断に対する信頼性の保証上の問題も発生し、建設的な関係の維持さえも困難な状況に至ることも考えなくてはなりません。そのとき唯一の救いは、具体的な成果である居住環境の劇的改善策の実現を確実に説明し、しかもそれを経済的総合的に保証できることであります。
現代の社会的信認の状態からは、市民に対する信頼性の大きな行政の確信に満ちた確言に加えて、適切な選任過程を経て選ばれた特定業務代行者の保証は、力ある専門家の指導協力との協働のもとに、この困難な事業の遂行に大きな力を与えることになると思われます。
以上
<追記>
密集市街地の再編に対してはまことに多様な思想と時空間に亘る検討が必要であって、本編に与えられたテーマは、これから続けられる様々な検討の中では何度も立ち戻らなくてはならない極めて重要な側面をもっているものと思います。その度ごとに初心に戻って人間にとっての地域コミュニティが如何なるものか、人間が本来の道を知ったそのときに必要とする住環境が如何なるものかを常に検討し続けたいものと心から思います。どうか真摯なご意見をお寄せ頂くよう心からお願い申し上げる次第でございます。
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